今国会に提出する郵政改革法案が議論され始めているが、小泉郵政改革から5年経った今日、いかに滅茶苦茶な事を小泉・竹中政権が行ったかが明らかとなってきた。しかし当時は改革という名の下、この問題の本質が充分に議論される事も無かった。
遡れば、小選挙区制度についても政治改革の論議の中で充分に議論もされなかった。政治改革と叫んでみても、小選挙区制度は中選挙区制度より遥かに問題を引き起こす、それは政治家の自由な活動が妨げられることによって、政治家のレベルが下がると私は主張したのである。
振り返ってみるとあの頃から「改革!改革!」と叫ぶ事がまったく改革ではなく、改悪であるにも関わらず、へりくつをつけて、あるいは当時の制度の問題点についてあたかも修正されるかの様な議論をする事によって、問題の本質を隠す事が行われてきた。そして、現在に至っている。つまり、この国にとって不幸な事は、改革が進めば進むほど現状よりもさらに悪くなっていくお粗末な改革を重ねて、結果として改悪が進められてきた。なぜこの様な情けない状況になる事になったのか、改革を謳えば謳うほど、結果としてこの国を滅亡衰退の方向に向かわせたのか?これは、マスコミも改革の中身、本質について理解できていないと言えるのであり、その責任は大きい。今からこの国を立て直していく事を考える時に、どうすれば優秀な政治家が輩出するのかという議論、あるいはマスコミのレベルも同時に引き上げることができなければ、これからも改革論議をかさねる度に逆に世の中が悪くなっていくという事になり、国の衰退の大きな流れを止める事はできないと言わねばならない。