時代は自民党、民主党を超える政党を求めている

ご承知の通り西松事件が起き、民主党の党首の秘書が逮捕されるというところまで事件が拡大した。この事件は、法に触れるか触れないかということを超えて、実はこれまで日本の政治がゼネコンから大量の金を集めて政治活動に使うというやり方が、もう国民から認められなくなったということが重要なことではないだろうか。
いよいよ衆議院選挙直前という時期にこの事件が起き、民主党の支持率が下がり、かといって自民党の支持率が上がっている訳でもない。この世界大恐慌の中で、政治がリーダーシップを発揮しなければならない重要な時に何ともならない政治情勢がこの国にとって誠に不幸だと言わざるを得ない。
戦後の総決算をし、新しい日本を創ろうという時代が今、始まろうとしている中に、やはり、従来の大政党、自民党にも民主党にも大きな問題があるということではないだろうか。
したがって、この辺で民主政治の原点に立ち戻った政治の大きな改革、政界の再編が望まれる。
大政党というのは国民の大多数から支持されなければならない。そのためにはまず、今のように執行部が公認候補者の選考から全てを決めて政党をつくり上げるという政党のあり方を改めなければならない。やはり、地元にしっかりとした支部を作り、支部からつまり地元からその代表としての候補者を選ぶという本当の民主主義政党を、日本でも早急に作っていかなければならない。
従って、政界再編のキーワードは、このように地元を真に代表する者を選挙で国会に送るということに主眼を置くべきである。そして加えて、価値観の多様化する中で、一つひとつの政策で常に議員を政党に縛りつける党議拘束にこだわるよりも、全議員の意見を民主的に集約するという、むしろゆるやかな政党を作ることで、自分の頭で考える能力を持つ知的レベルの高い議員で構成される、新しい政党のあり方を時代は求めているのかもしれない。