中国製ギョーザによる中毒事件から2ヶ月が経過しようとしております。あらゆる食材の中国依存の実態が明らかになり、中国からの輸入食材なしには外食産業から学校給食まで成り立たない現実を日本人の多くが思い知らされました。安い食材の輸入が増大すればするほど日本の農業の荒廃が進み、中国大陸は日本の食卓に並ぶ食材の後背地としてなくてはならない存在となっています。
フランスやアメリカの農業大国は別として、イギリスやドイツなどの食料自給率の低かった国が軒並み90%前後まで食料自給率を回復させ、世界が食料自給率UPに取り組む中、日本の食料自給率は逆に30%近くまで落ち込んでおります。
現在のわが国において食料自給率の低下は、戦後の農業政策、都市化、生活習慣の変化、地球温暖化による異常気象などの色々な要素が絡み合い、もはや簡単には解決できない問題となっています。
この非常に脆弱な食糧事情を国民が、どれだけ深刻な問題と捉えているのでしょうか?
マスコミなどの表面的な報道に怒りや不安をあおられていますが、報道されない根幹に眠っている根深い問題を自分のものと捉えている国民はとても少ないはずです。
それはなぜか?痛みをともなうからです。
戦後の経済発展の恩恵で今の便利で豊かな生活が成り立っています。けれども、今のこの暮らしがいつまで続くでしょうか?
地球の環境を破壊し、利便性だけを追及した暮らしが本当に幸せなのでしょうか?
しかし今の国民生活はそんな経済の上に成り立っています。
政治家達にも大きな責任があります。
政治信念より、選挙の為に国の将来より自分自身の当落や党の立場を優先し、
問題の本質を本当に国民に訴えている政治家は非常に少ないのです。
国民も政治家もそろそろ物事の本質を見つめる勇気を持つことが大切でしょう。
確かに今となっては、全てを解決できる特効薬はありません。
しかし今の子供たちに、幸せな未来を与える為にも今の自分達の生活を見つめ直さないと手遅れとなってしまうでしょう。
イタリアなどにスローフードという考え方があります。最近日本でも話題となっておりますが、自然の恵みに感謝し、手間隙をかけて伝統的な質のよい食材や調理法を守ってゆこうという運動です。大量生産、大量消費の対極にある運動ですが、格差社会が進んだといわれるこの日本でひとつのアンチテーゼとなっています。食の安全と文化を守る上でもとても共鳴できる運動です。
今後、国民の本質的な幸せを守る意味でも、そのような活動にも注目し、安心安全な食料の確保と食料自給率の向上などをこれからの農業政策の根幹にすえていかなければならないと思います。
その為に今後も、政治信念にのっとり、言わなければならない事を国民に訴えていきたいと思います。